東京から2時間、名古屋から3時間の距離
JR「小淵沢」駅で特急「あずさ」を降りると、ホームに流れる空気の爽やかさに誰もが声を上げる。東京から2時間弱だがここはもう別荘地。『星降る森のレジデンスⅡ』は標高1000m、夏の平均気温が22度の避暑地なのだ。不動産営業部の庄司暁典さんに案内してもらった。
「都心から2時間、名古屋から3時間。週末ごとに気軽に通える距離ですが、都心と比べると圧倒的に過ごしやすい。夏はもちろん冬もおすすめです。タイヤはスタッドレスに替えますが、雪はほとんど積もりません。渋滞もなく空気が澄んで、甲斐駒ヶ岳や北岳がクリアに見えます」
八ヶ岳南麓に向けクルマを走らせると、15分ほどで広大な別荘地エリアに行き着く。ここが、株式会社セラヴィリゾート泉郷が管理・運営する「AMBIENT 八ヶ岳コテージ」だ。
「面積約30万坪、東京ドーム21個分の広大な敷地に約1100以上のコテージがあります。当社が47年前から開発・分譲してきたもので、エリア内にはホテル、温泉、レストラン、バーベキュー専用の施設もあり、全体が一つの街を形成しています。域内のコテージのうち約200強は貸別荘として運用し、一般客が宿泊できる施設となっています」
『星降る森のレジデンスⅡ(全8棟)』はそうした別荘地の一角にある。既存のコテージや別荘とは明らかにコンセプトが異なることは、そのモダンな外観から一目で分かる。
「外観は平屋のノルディックスタイルを採用し、内装はカラーにもこだわりました。南アルプスの山々が展望できるよう大きなインナーテラスをつくり、冬は零度前後になるため、玄関のタイル部分とシャワーブース以外はすべて床暖房にしました。また、露天風呂には遠赤外線効果のある信楽焼を採用、リビングには外見は薪ストーブに見える石油ファンヒーターを設置しました」
そこには新たな需要への対応、コロナ後の別荘・リゾートの役割変化に対する一つの答えが含まれている。
「別荘という感覚は、今の人にはたぶんないと思います。2つ目のマイホームと言いましょうか。昔は避暑を中心とした使い方で、冬は使わない人が多かったけれど、今の人は毎週のように来ます。自宅は東京にあって、こっちで仕事をして、また東京に戻っての2拠点生活をする人が、コロナ以降増えました。土に触れたいからと農作物栽培を楽しむ人もいます。ターゲットは40代から 60代の現役世代。リゾートライフの変化に対応した物件を提案してみました」