八ヶ岳に来てからは、毎日のように「いいねえ」、「いいわねえ」と言っています。八ヶ岳スタイル13号
八ヶ岳スタイル13号 岡部俊夫・由利子様ご夫妻
今年68歳を迎える岡部さんご夫妻。2009年の夏に八ヶ岳に移住され、2回目の冬を迎えています。移住前の富山県の生活から、一転して八ヶ岳に完全移住。数ある有名な別荘地をたくさん物色された中から、八ヶ岳こそ自分たちの永住の場所だと決められた魅力のポイントは何だったのでしょうか。奥様の言葉に、実感がこもっています。
気候風土のよさが一番の魅力
「実は八ヶ岳に来る前に、ずいぶんたくさんの別荘地を見て回ったという岡部さん。最後に来てみた八ヶ岳が気に入って、それまで長年暮らしていた富山県からの脱出計画が一気に現実のものとなりました。
「木曽福島、岐阜ひるがの高原、塩尻塩嶺高原、茅野の三井の森でしょ。それに箱根の芦ノ湖も行って見ました。あとは安曇野の学者村ね。でもなかなか決め手がなかったんですよ。」
安曇野の温泉付き別荘地の見学に行った際に「永住するのであれば八ヶ岳のほうがいいのではないですか」と、ここ八ヶ岳の稲久保の別荘地を紹介され、すぐに気に入ったとのこと。
「初めて来たのが暑い夏の日でね。でも、空気感がよかったの。何て言うか、温度と湿度のバランス、広い空、豊かな木々。もちろん眺めもよかったし。」と奥様。
ご主人の勤務が富山大学だったので、結婚してからは38年間に渡って富山県に暮らしていた岡部さんご夫妻。でも、奥様にとって富山は「気候があわない」土地だったという。
「私の生まれ育ったところが島根県。しかもものすごい山の中で、結婚してからは富山でしょう。裏日本でも特に富山は湿気が多くて気温も高いのよ。ちょうど八ヶ岳に来た時も富山では37度くらいだったのかしら。それが、八ヶ岳はすごく清々しくて、それが何よりも嬉しかったですね。」
夏の富山と言えば日本海に「蜃気楼」が出る、「フェーン現象」が発生するくらい気温が上がることで有名。しかも湿度も高く、いつも霞んでいるような空模様だという。幼少時代の島根県の寒さの中の生活は、奥様にとってはトラウマのように残っていて、住むなら気候がよくて、夏涼しい場所に住みたいという願いがずっとあったと言います。
不便な「田舎暮らし」なんか望んでいなかった
八ヶ岳に移住される方の多くは、登山が好きとか、若い頃よく来ていたとか、何らかの地縁のある人が多いが、岡部さんの場合はほとんど「初めての八ヶ岳」を移住先として選ばれた。
「それはね、気候がよかったのもありますけど、管理がしっかりしているというお話だったので、あまり不安はなかったんです。管理センターもすぐ近くにあるでしょう。でも、今まで一度も連絡したことはありませんけどね。」
それと、岡部さんにはお二人のお嬢様がいらっしゃって、お一人は名古屋に、もうお一人は東京に暮らしている。
「八ヶ岳はちょうど名古屋と東京の間でしょう。JRの駅も近いので、どちらに行くにも便利なんですよ。JRに近いっていうのも、別荘地ではなかなかなかったんですよね。」
ご主人が定年退職後、名古屋のお嬢様にお孫さんができて、1年半くらい名古屋に仮移住した経験もあるとのこと。
「孫の世話係ということでね。名古屋ではマンションだったけど、夏はやっぱり暑かった。」という。その暑さからの脱出計画として、何も「田舎暮らし」を望んだわけではなく、気候のいいところで快適な生活を送りたかったというのが、奥様の強い願いだった。
「もうね、不便を楽しむなんて嫌だったのね。名古屋のマンションライフは、それなりに快適だったから、自然環境のいいところでマンションライフのような生活をしたかったの。ここなら光ファイバーもあるし、病院も近い。生活施設はほとんど30分以内でしょ。それに上下水道も完備のうえ、ゴミ出しがいつでもできるのが嬉しいわ。」と、自然環境のいいところで、都会の住宅地のような快適ライフを探すようになり、結果的にたどり着いたのが、ここ八ヶ岳。最初の冬こそちょっと不安もあったが、実際にはそんなこともなく、予想以上にいいところだと言う。