夫婦の、家族の絆を深める森での暮らし
八ヶ岳スタイル39号 原島泉さん・淑江さん夫妻
長年、ログハウスに憧れを抱き、別荘を探し続けた原島さんが理想の物件に出合えたのは2004年のこと。以来、東京の自宅と別荘を行き来する日が続き、マラソンや登山の拠点としてもログハウスは大活躍。そんな別荘暮らしを満喫する夫妻に話を伺った。
原島泉さん・淑江さん夫妻
東京都八王子市在住、夫妻とも66歳。泉さんは通信系、淑江さんは医療系の仕事に携わる中、2004年に現別荘を購入。現在は月に2度ほど八ヶ岳を訪れ、登山やマラソンを満喫するほか、家族や友人との交流を深めている。
夢のログハウスと50代にして出合う
「ログハウスで暮らすのが若い頃から抱いていた夢でした。」そう語る原島泉さん・淑江さん夫妻が、『セラヴィリゾート泉郷』にログハウスタイプの別荘を取得したのは2004年のこと。
もともと趣味のマラソンで、八ヶ岳を訪れることが多く、貸別荘を借りるたびに、街中では味わえない非日常な雰囲気に惹かれていたという。マラソンの基地として、ログハウスを取得したいと、具体的に思い始めたのは40代の頃だ。
書店で物件情報を見たり、土地を見学に行ったり、別荘地のショウルームを案内してもらったりと、様々な方向から物件を探したが、ピンとくるものに出合うことがなかった。
しかし、10年が経過した頃、『セラヴィリゾート泉郷』担当者より、「ログハウスのいい物件がある」と連絡を受け、再び見学をする。目の前に現れたのは、思い描いてきた理想のログハウスとロケーションだった。
八ヶ岳の自然に惹かれ月に二度は別荘ライフ
一目ぼれとはこのことだろう。その場で購入を決め、2004年12月頃には物件の引き渡しが行われた。荷物を運びこむため、毎週のように八ヶ岳に通った季節はまさに真冬。慣れない雪で大変だったのではないだろうか。
「木々に雪が積もり、屋根からはツララが下がっていた。その光景はまさに別世界で、すっかり魅了されました」と原島さん。以降、この別荘は原島さんにとって第二の家となり、現在も月に1~2度は八ヶ岳を訪れているという。
「別荘のおかげで家族と過ごす時間が増えました」
「早朝に八王子の自宅を出発し、朝食を食べるなど寄り道をしながら別荘を目指すのですが、それでも片道2時間もかからない。アクセスも抜群です」。別荘を訪れた際は、朝に散歩することも。
季節によって景色の見え方が違い、鳥の鳴き声に変化も感じられる。同じ場所でも飽きることなく八ヶ岳の自然を満喫できる。また、家族や仲間との交流を深める場として、別荘は重宝しているようだ。
「孫たちが"じいじ・ばあばの山の家"と言って、来てくれるんです。子どもたち夫婦とは、八ヶ岳で待ち合わせをして合流することも多いですね。」
孫たちとベランダでピザを焼いたり、近所で一緒に乗馬をしたり、以前よりもぐんと家族の時間が増えたと楽しそうに話す。
別荘を拠点に趣味の登山を仲間と満喫
ログハウスの手入れやDIYも楽しみのひとつ
手入れが必要なことで知られるログハウスだが、外壁を友人たちと塗ったり、ベランダの床板を張り替えたり、DIYを楽しんでいる原島さん。
「月に何度か訪れて風を通しているため、内観はほとんど手入れをせず済んでいます。空気がきれいなせいか、不思議とホコリも立ちません」リビングダイニングにはプロジェクターを取り付け、ホームシアターを完成。
スクリーンやスピーカーのサイズに合わせて、テレビ台も作った。何もかも自分でできてしまう原島さんだが、管理センターのサービスも上手に活用している。
例えば冬場、水道管の水抜きは自分で行うが、凍結してしまった場合は管理センターのサービスを利用。鍵をなくし、ドアノブ交換をしてもらったことも。
畳の張り替えや、茂りすぎた木の伐採をしてもらったこともある。「高齢になると、何が起こるか分からないし、二人だけで対応できないこともあります。
そんな時、管理センターが近くにあるのは心強いです」。洗濯はコインランドリーを利用。
友人が大人数訪れた際は温泉に浸かるなど、『セラヴィリゾート泉郷』の施設も存分に活用している。
管理センターが近くにあるのは心強いですね
いいこと尽くしの別荘ライフ。逆に、デメリットに感じることはないのだろうか?
「まったくないです。冬場の雪は大変ですが、道路は管理センターが除雪してくれるし、あとは私たちの備え次第。
自然が相手なのは、山登りにも通じると思っています」別荘がある「泉郷I期」の標高は1175mほど。夏は涼しい風が吹き抜け、快適な生活を送ることができる。
一方で、冬は厳しい寒さが襲う。しかし、「冬は空気が澄んでいて、夏よりも景色が素晴らしい」と原島さんは笑う。3年ほど前には薪ストーブを新機種に交換したと教えてくれた。
「最近の薪ストーブは性能がいいので、使い方さえ覚えたら簡単に火もつきます。一度ついたら2階の寝室までポカポカ。天板に無水鍋を置いて、拾ってきた栗を蒸したり、ピザを焼いたり、以前よりも薪ストーブで料理をする機会が増えました」
近隣のスーパーで購入する野菜や果物はもちろん、水道水の美味しさにも感激しているという。
それはペットボトルに水を詰めて、東京へ持ち帰るほどだ。
不便をも楽しみに変え、八ヶ岳の自然に寄り添うように別荘ライフを満喫する原島さん夫妻に今後の夢を聞いてみた。
「若いころに夢見たログハウス暮らしが実現したことで、家族や仲間と過ごす時間が増えました。みんなにも別荘を気に入ってもらって嬉しいです。
今は仕事があり頻繁に通えませんが、落ち着いたら長期滞在もしてみたい。それが叶ったら、別荘の前にバラを植えてイングリッシュガーデンも作りたいと思っています」
この記事は2018年のインタビューです。
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